記憶から木録へ『国破れて‘山河’あり』(紙すき爺さん)

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近畿の弥生遺跡で九州の土器片

 弥生時代を代表する集落跡の「唐古(からこ)・鍵(かぎ)遺跡」(奈良県田原本町)から出土した土器片が、同時代中期中ごろ(約2200年前)に九州北部で作られた土器と判明し、町教委が15日、発表した。同遺跡を含む近畿の弥生時代の遺跡から九州の土器が確認されたのは初めて。専門家は「瀬戸内海を通じて直接交流があった可能性がある」としている。

 須玖(すぐ)式と呼ばれる土器の破片で、甕(かめ)の口縁部(こうえんぶ)にあたる。長さ13センチ、幅5・3センチ。昭和63年に出土し、今回、土器の再整理作業中に確認された。

 須玖式土器は、筑前(ちくぜん)地域(福岡県)で出土する弥生時代中期の土器。口縁部をL字形に折り曲げ、赤く彩色する特徴がある。

 唐古・鍵遺跡では、これまで出土した土器の西限は吉備地域(岡山県)。逆に九州側から見た場合も、弥生時代中期の九州の土器が出土した東限は吉備地域だった。町教委の担当者は「広域交流の可能性を示し、問題を提起する土器」とのこと。

 土器片をみた田崎博之・愛媛大教授(考古学)は「たとえ出土したのが1点でも、当時の広域交流を考える上で重要な意味を持つ」としている。(産経新聞)

 土器片は16日~12月23日、町内の唐古・鍵考古学ミュージアムで展示される。
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by w-history | 2013-11-16 20:57