記憶から木録へ『国破れて‘山河’あり』(紙すき爺さん)

by w-history

八百屋お七

木曜時代劇「あさきゆめみし ~八百屋お七異聞」9月19日(木)スタート!
NHK総合にて毎週木曜日午後8時から8時43分放送<連続10回>
再放送:毎週日曜日午後1時5分から1時48分【同じく総合テレビ】

 五代将軍綱吉が就任したばかりの延宝九年(1681年)二月、江戸本郷丸山で起きた火事は駒込まで燃え広がり、追分片町の裕福な八百屋「八百源」も類焼した。
「八百源」の1人娘、お七は店と住まいが建て直されるまで大乗寺に預けられる。お七はこの寺で、寺小姓の吉三を見初め、切ない恋に身を焦がす。やがて八百源が再建され、お七は追分片町に戻った。父、喜兵衛は働き者の手代勘蔵を見込み、お七の婿に迎えようとする。しかしお七はどうしてもうんと言わない。お七の心の中には吉三が住み着いていた。そして吉三も。この秘めやかな二人の思いが、やがて悲劇の幕開けとなる。

【作者】八百屋お七の放火事件と、火あぶりの処刑は、天和三年(1683)の実話だが、井原西鶴や鶴屋南北による芝居のすじがきには、かねてから矛盾を感じていた。
 自宅を焼け出されて、避難し逗留した寺の寺小姓に恋をしたお七は、再建された自宅に戻されても、悶々と恋を忘れられず、遂に放火事件を起こす。火事になれば、また寺小姓に逢えると思ったのだ。
 しかしである。それがほんとなら、お七は自宅に火を放つはずだ。ところが放火は自宅から遠い別の寺で起きている。西鶴や南北のすじがきには、どう考えても無理がある。
〔実はお七は冤罪ではなかったか。誰かを助けるために、罪をかぶったのではないか〕
これが今回のドラマの骨子である。ほんとうの恋は、その人のために、死ねるかどうかだというのがメインテーマだ。
 思春期の初恋は誰でも経験する。本能に根ざす恋は、1種の狂気であり、正邪善悪とは関係ない。
 ケータイやパソコンなど、文明の利器に振り回されている現代の若者も、恋は同じだと思うが、通用するだろうか。前田敦子に期待する。(ジェームス三木)

【音楽】渡辺俊幸

【出演】前田敦子 池松壮亮 平岡祐太 竹下景子 中村敏正ほか

【演出】

 ジェームス三木さん曰く。「作家と演出家、足して161才、ギネスブックものだねえ」
また、こうも言いました。「私より年上の演出家とのつき合い、最近なかったなあ」
そして今ぼくは、60才違いの若い若い女優とのつき合いで毎日ハラハラドキドキの連続でいます。
 でも、その前田敦子、アッちゃん、とってもいいですよ。正直なところ、始まってすぐは、相手役の池松壮亮くんと、内側の表現力など大丈夫なのかなあという思いがいっぱいいっぱいありました。でも撮影が進んで、ある日、演技のはしばしに見つけた豊かな表情をみて、とてもとても驚かされました、俳優の成長ってこういうことなんだなあって。もちろんその裏には事実上のチーフ演出岡田健、若手で意欲いっぱいの演出土井祥平の力、そしてもう一つもちろん、ジェームス三木さんの脚本、渡辺俊幸さんの音楽の良さもあるのですが…。あ、忘れてた、両親役の中村雅俊さん竹下景子さん、住職役のためにトレードマーク、バーコードと自称する髪の毛を泣く泣く剃った田山涼成さんたちの素晴らしい芝居のサポートもありますよ。
 とにかくこの10回、充分期待していただいて間違いありません。八百屋お七は、どうして火あぶりになったのか?で、その火あぶり、本当にやるの?アッちゃん、燃やされちゃうの?可哀そう、やめてえッ!そんな声が、今から聞こえてきます。

 終わりに愚痴とお礼を1つ。まだ撮影は続いてるんだけど、真夏の撮影、ロケが多くて、ホントに暑かったァ。何回も倒れるかと思った。それも、お七の放火が330年前の12月、処刑されるのが明くる年の3月ときて、やたら冬のシーンが多いんだから大変!
 美術技術チームの頑張りがなかったら絶対にうまくいきませんでした。ありがとうを最後に、演出の言葉とします。(岡崎栄)

ほか 岡田健 土井祥平

【制作統括】

「恋しい人に会いたくて、火事になればまた会えるから」

 八百屋お七の物語は、恋する女性の衝動で始まります。この衝動が、ジェームス三木さんによって深い愛情の物語に生まれ変わりました。恋の始まりから火あぶりとなるまで全部で10話の物語の中には、恋する人の率直な、率直すぎる言葉が溢れています。

「恋のことば」の宝庫です。あまりに率直でどきりとします。「この人を誰よりも好き」という自信にあふれ、そして必死だからこそ、「人を思う気持ち」の本質を衝いて耳から離れないのだと思います。では、そんな台詞を抱えて誰がお七を演じればいいのか。このドラマの1番の関門です。制作開始をお知らせした時、前田敦子さん起用の理由を「演じたいと体中が言っているような情熱」とお伝えしました。
 二ヶ月の撮影を通して、本当にこの人は演じたかったんだなと実感しています。今では聞くことのあまりなくなった言葉の渦の中で、1つ1つを全身で受け止め、熱を放出しようとしています。お七に献身的でさえあります。あっちゃん演じるそんなお七はパッションでイノセント。
 そして恋から愛へ。恋するお七と池松壮亮さん演じる吉三の恋の秘めごとには「キュン」とさせられ、やがて互いを思う愛の姿に「ドキリ」とします。誰もが思い当たる「愛する気持ち」を世代を超えてご覧いただけることを願っています。(NHKエンタープライズ 小松昌代)  

ほか 原林麻奈(NHKドラマ番組部)

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by w-history | 2013-09-27 10:55