記憶から木録へ『国破れて‘山河’あり』(紙すき爺さん)

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ギョレメ国立公園と岩窟群

 円高であった昨夏の情報だが起点となるトルコの首都イスタンブールへはトルコ航空が直行便を出しているほか、モスクワやシンガポール、香港、ヨーロッパの各都市を経由する便などが豊富にある。格安航空券で6万円前後、ツアーは8日間13万円ほどから。

 イスタンブールからカッパドキアへは、飛行機で約1時間半(カイセリ空港)、バスで約13時間。ちなみに首都アンカラへはバスで約5時間、パムッカレへはバスで約10時間。

 現地ツアーはやはりピンキリだが、地下都市や『スターウォーズ』の撮影現場になったウフララ渓谷トレッキング、陶芸教室などを体験する1日ツアーで40ドル前後から。主な観光地へはドルムシュという乗り合いタクシーやバスがたくさん出ていて、自力で回ることもできる。すべてを回ったら3~4日かかるほど広大。

 カッパドキアを訪れるツアーの多くは、世界遺産「イスタンブール歴史地区」「ヒエラポリス - パムッカレ」も訪ね、探せば「トロイの古代遺跡」を回るものもある。これだけで4つの世界遺産を回ることになる。

 冬は積雪のため、ウフララ渓谷などのトレッキングはできないし、ゼルヴェ屋外博物館なども入り口付近しか入れない。12~3月の夜はマイナス10度を切ることもしばしばだ。奇岩も、やはり大地から突き出していてこそ。冬より夏がおすすめだ。

カッパドキア を作っているのは億単位の地球の活動と、正しく生きたいと願った人間の情熱だ。妖精になること。それは、この世界が目的や意味に満たされた予定調和な世界であるというのではなく、岩の力、雨の力、動植物の力、時間の力、人の思いの力、そうした「神秘に気づく」ということなのである。その普遍的価値が認められ、「ギョレメ国立公園とカッパドキア の岩窟群」は世界で29件しかない複合遺産として世界遺産に登録されている。

 いまだ全部でいくつあるのかわかっていない数多くの地下都市があり、最大のものは21層で地下100メートルをゆうに超え、4万人が暮らしていたという。地下都市でもっとも有名なのがカイマクルとデリンクユだ。中はまさに蟻の巣で、住居をはじめ修道院、教会、ワインセラーなどから、墓地や通風孔、さらには敵の侵入を防ぐための円盤まで用意されている。

 4世紀前後から、ローマ帝国によって迫害を受けたキリスト教徒がこの地に集まりだした。やがてローマ帝国はキリスト教を国教化するが、つづいてイスラム勢力がこの地を治めると、キリスト教徒はふたたびこの地に集まるようになる。ギョレメの地名は「見てはならぬ」の意味。キリスト教徒にとっては「見られてはならぬ」。外から見られないように、岩窟に教会を作り、地下都市を築いた。

 紀元前2,000年前後のヒッタイトの時代には、すでに交易の要衝としてカッパドキア が成立していた。キリスト教との関係は深く、聖書にはパウロがこの地を訪れたという記録もあり、キリスト教の有力な教父が現れてこの地にキリスト教を広めている。(All About)

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by w-history | 2013-06-02 08:03