記憶から木録へ『国破れて‘山河’あり』(紙すき爺さん)

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紀州


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 後期。紀ノ川沿いに代々医者を勤める華岡家があった。

 当主・青洲が京に遊学中、青洲の母・於継(おつぎ)が近郷の名家の娘・加恵(かえ)を青洲の嫁に迎えた。於継に憧れていた加恵は華岡家の嫁になれただけでも幸せだったが、その上、於継は加恵を大事にし、その睦まじさは人も羨むほどであった。青洲の妹、於勝や小陸にも加恵はよく尽くした。

 ところが、青洲が京より帰郷すると、その様子は一変した。何かと青洲に世話をやく母や妹達。青洲のすべてを知る母や妹達に、加恵はかなうはずもない。手も足も出せない加恵は惨めな気持ちになるのであった。

 青洲をめぐる嫁と姑の争いは激しさを増し、妊娠した加恵を里に戻そうと於継は段取りをつけてしまう。加恵は実母に悩みを訴えたが、嫁と姑とはそういうものだと言い聞かされる。

 その頃、青洲の妹・於勝が乳癌を患う。於勝は青洲に切開手術をしてくれと懇願する。紀州一の名医と言われるまでなっていた青洲は麻酔薬の研究に没頭していたが、薬はいまだ完成せず、手術をすることはできなかった。於勝は死去する。「人が病で死ぬのは、いつも医術が至らぬからなのだ」と絶叫する青洲の目には涙がにじんでいた…。(NHK)

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by w-history | 2013-04-01 02:00